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 昭和37年版 犯罪白書 第三編/第二章/二/1 

二 少年院収容者の教育

1 教科教育

 少年院収容者に対する教科教育は,義務教育を終えた者と終えない者とに分け,それぞれ異なった計画のもとに行なわれている。
 昭和三四,三五年の両年につき,教科学級に編入された人員とその学級数をみると,III-16表のとおり,中学校課程の学級数およびその編入人員が最も多く,また,一学級あたりの平均人員は,両年とも約二二人であり,その学級数は一七〇前後である。これに対し,教職員免許を既得している教員の数は,昭和三四年四八二人,昭和三五年四九二人である。

III-16表 教科学級編入人員と学級数(昭和34,35年)

 義務教育未修了者は,少年院新収容者のうち小学校未修了者が,昭和三四年三一四人,昭和三五年二五五人,小学校卒業者が,昭和三四年二三〇人,昭和三五年一八三人,また,中学校中退・在学が,昭和三四年二,〇九一人,昭和三五年一,八四四人,計昭和三四年二,六三五人,昭和三五年二,二八二人であるから,義務教育未修了者に対してはすべて義務教育の課程を授けていることになり,その他の教科の指導を受けているものは学力の補習教育である。