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 昭和37年版 犯罪白書 第一編/第七章/二 

二 科刑の分布状況

 刑を死刑,無期の懲役禁錮,有期の懲役禁錮,罰金,拘留,科料の八種に大別し,昭和三五年におけるこれらの刑の分布状況をみると,I-135表のとおりである。これによると,昭和三五年の確定人員の総数二,一三九,四三三人のうち,罰金が六七・五%,科料が二七・九%で,罰金,科料の合計は総数の九五・四%にあたり,確定裁判人員のほとんどを占めているが,これは主として道交違反が多いためである。とくに罰金の率は昭和三四年よりも増加している。有期の懲役は四・一%,有期の禁錮は〇・〇八%,拘留はわずか一三一人にすぎない。

I-135表 確定裁判の結果別人員と率(昭和34,35年)

 死刑は,三三人であって,昭和三四年の一四人と比較すると,著しく増加している。これは,昭和三四年がとくに少なかったためである。