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令和7年版 犯罪白書 第7編/第6章/第4節

第4節 犯罪被害者等の個々の事情に一層配慮した更なる支援のために

前節のとおり、特別調査<1>によると、性的な被害は、被害に遭った者のうち、警察等の捜査機関に被害を届け出た者が25.0%にとどまっており、被害自体の特性等として、被害が潜在化する危険性が高いことがうかがわれた。また、刑事確定記録を用いた特別調査<2>により、これまで必ずしも明らかではなかった精神障害を有する性犯罪被害者の被害の実態が明確となった上、精神障害を有する性犯罪被害者は、被害申告の経緯等において、精神障害を有しない性犯罪被害者とは異なる傾向・特徴等が見られた。そこで、まずは、このような被害が潜在化する危険性を踏まえ、被害そのものの防止に役立てるべく、精神障害を有する者を中心とした性犯罪被害の防止に向けた方策等に言及する。そして、暗数調査の結果も踏まえ、性犯罪被害を含めた被害態様別に、被害者の特性等に応じた犯罪被害の顕在化に向けた方策等を検討し、犯罪被害者等施策の活用・充実のための方策等にも触れることとする。