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令和6年版 犯罪白書 第7編/第5章/第4節/3

3 窃盗事犯者の周囲との関わり
(1)一緒に暮らしていた者

逮捕などで身柄を拘束される直前の1年間において、一緒に暮らしていた者(重複計上による。)について、男女別及び年齢別に見ると、7-5-4-6図のとおりである。女性受刑者(60歳以上)、男性受刑者(60歳以上)及び男性受刑者(60歳未満)では「いない(一人暮らし)」、女性受刑者(60歳未満)では「配偶者(内縁関係や事実婚を含む)や交際相手」の該当率が、それぞれ最も高かった。女性受刑者(60歳以上)は、次いで、「配偶者(内縁関係や事実婚を含む)や交際相手」、「子(内縁関係や事実婚の配偶者の連れ子を含む)」の該当率が高く、いずれも30%前後であった。

7-5-4-6図 一緒に暮らしていた者(窃盗事犯者)
7-5-4-6図 一緒に暮らしていた者(窃盗事犯者)
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(2)孤独感得点

孤独感得点(本章第2節3項(2)参照)について、男女別及び年齢別に見ると、7-5-4-7図のとおりである。女性受刑者(60歳以上)、女性受刑者(60歳未満)及び男性受刑者(60歳以上)では「7~9点(時々あった)」、男性受刑者(60歳未満)では「10~12点(常にあった)」の構成比が、それぞれ最も高かった。女性受刑者(60歳以上)は、「10~12点(常にあった)」の構成比が他の群よりも低かった。

7-5-4-7図 孤独感得点(窃盗事犯者)
7-5-4-7図 孤独感得点(窃盗事犯者)
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(3)相談の有無

本節2項(3)において「特に悩んだり困ったりしていない」以外の項目を選択した者について、当時、悩みや不安が生じた場合の相談の有無を男女別及び年齢別に見ると、7-5-4-8図のとおりである。女性受刑者(60歳以上)は、「相談した」の構成比が約5割を占め、他の群よりも高かった。

7-5-4-8図 相談の有無(窃盗事犯者)
7-5-4-8図 相談の有無(窃盗事犯者)
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(4)相談先

前記(3)において「相談した」と回答した者について、悩みや不安を相談した相手(機関・団体含む、重複計上による。)を男女別及び年齢別に見ると、7-5-4-9図のとおりである。女性受刑者(60歳以上)及び女性受刑者(60歳未満)では「家族または親族」、男性受刑者(60歳以上)では「友人または知人」、男性受刑者(60歳未満)では「家族または親族」及び「友人または知人」の該当率が、それぞれ最も高かった。女性受刑者(60歳以上)は、「友人または知人」の該当率が他の群よりも低かった。

7-5-4-9図 相談先(窃盗事犯者)
7-5-4-9図 相談先(窃盗事犯者)
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(5)相談しなかった理由

前記(3)において「相談しなかった」と回答した者について、不安や悩みを相談しなかった理由(重複計上による。)を男女別及び年齢別に見ると、7-5-4-10図のとおりである。女性受刑者(60歳以上)及び男性受刑者(60歳以上)では「相談する相手がいなかった」、女性受刑者(60歳未満)及び男性受刑者(60歳未満)では「悩みや不安の内容を知られたくなかった」の該当率が、それぞれ最も高かった。女性受刑者(60歳以上)は、「相談してもむだだと思った」の該当率が他の群よりも低かった。

7-5-4-10図 相談しなかった理由(窃盗事犯者)
7-5-4-10図 相談しなかった理由(窃盗事犯者)
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