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令和6年版 犯罪白書 第7編/第4章/第2節/3

3 薬物依存症リハビリテーション施設及び自助グループ

依存症の当事者が主体となり、グループミーティングを中心とした取組を行う等して依存症からの回復を目指す施設である薬物依存症リハビリテーション施設では、薬物依存症の問題を抱える仲間同士で共同生活を送りながら、薬物をやめ続けることに成功している人が、今やめられずに困っている人の手助けをすることにより、共に薬物を使わない生活を目指している。薬物依存症リハビリテーション施設には女性専用の施設があり、就労、子育てに関する支援等も行っている。全国各地にある民間の施設として、ダルクDARC:Drug Addiction Rehabilitation Center)が知られており、その多くが依存症から回復した経験を持つ職員によって運営されている。

また、薬物やアルコール依存症など同じ問題を抱える人たちが自発的に集まり、相互理解や支援をし合う自助グループもある。薬物依存症者の自助グループとして、ナルコティクス・アノニマスNA:Narcotics Anonymous)が知られている。NAは、全国各地に多くのグループがあり、回復プログラムに基づくミーティング等を行っている。また、女性に限定したミーティングも各地で行われている。