各女性刑事施設においては、女性受刑者の高齢化に対応した処遇環境の改善も行われている。一般に、刑事施設では作業、運動、食事、入浴は、それぞれ別の場所で実施しているところ、高齢による身体機能の低下に伴い移動に時間がかかるなど、他の受刑者と共に集団で行動することが困難となる受刑者が増加してきたことから、一部の施設では、一つの工場の中に食堂及び介護用のシャワーを設置するとともに、トイレをバリアフリー化するなどして、高齢女性受刑者の負担を軽減している。