仮釈放者(全部実刑者及び一部執行猶予者)及び保護観察付全部・一部執行猶予者の保護観察開始人員(男女別)並びに女性比の推移(最近20年間)を見ると、7-3-4-1図のとおりである。仮釈放者の人員総数は、平成17年から減少傾向にあり、令和5年は1万211人であった(CD-ROM参照)。女性の仮釈放者の人員は、平成20年まで増加し続けた後、若干の増減を経て、25年の1,726人をピークに翌年以降減少傾向にあるところ、令和5年は1,367人であった。男性の仮釈放者の人員は、平成16年の1万5,349人をピークに減少傾向にあり、令和5年は8,844人であった。女性比は、平成29年(12.5%)まで上昇傾向にあったものの、その後は12%前後で推移しており、令和5年は13.4%(前年比1.1pt上昇)であった。また、保護観察開始人員に占める仮釈放者の比率は、平成16年以降、女性では、68~79%台、男性では、76~82%台で推移している(CD-ROM参照)。保護観察付全部・一部執行猶予者の人員総数は、平成16年以降減少傾向にあり、30年から増加に転じたものの、令和2年からは再び減少に転じ、5年は2,617人であった(CD-ROM参照)。女性の保護観察付全部・一部執行猶予者の人員は、平成16年の623人をピークに翌年以降増減を繰り返し、30年に保護観察付一部執行猶予者の増加を受けて増加した後、令和2年まで500人台で推移していたが、3年以降減少し、5年は419人(前年比7人減)であった。男性の保護観察付全部・一部執行猶予者の人員は、平成16年の4,628人をピークに29年まで増減を繰り返した後、30年に保護観察付一部執行猶予者の増加を受けて増加したが、2年以降減少し、令和5年は2,198人であった。女性比は、平成23年以降14~16%台で推移しており、令和5年は16.0%であった。なお、平成16年以降、仮釈放者の女性比は、一貫して保護観察付全部・一部執行猶予者の女性比よりも低い。