出所受刑者(仮釈放又は満期釈放等により刑事施設を出所した者に限る。以下この項において同じ。)の人員及び仮釈放率の推移(最近20年間)を男女別に見ると、7-3-3-7図のとおりである。出所受刑者の人員について見ると、女性出所受刑者は、平成25年の2,345人をピークにその後は減少傾向にあり、令和5年は1,765人であった。男性出所受刑者は、平成20年の2万9,388人をピークにその後は減少しており、令和5年は1万4,437人であった。仮釈放率について見ると、女性出所受刑者は、平成16年以降69~79%台で上昇低下を繰り返しながら推移し、令和5年は77.5%(前年比3.5pt上昇)であった。男性出所受刑者は、平成16年以降21年までは低下していたが、翌年からは上昇傾向にあり、令和5年は61.3%(前年比0.5pt上昇)であった。平成16年以降、女性出所受刑者の仮釈放率は、男性出所受刑者(47~61%台)よりも一貫して高い。
出所受刑者の帰住先別構成比の推移(最近20年間)を男女別に見ると、7-3-3-8図のとおりである。平成16年以降、「父・母」の構成比は、女性出所受刑者は22~38%台、男性出所受刑者は25~31%台でいずれも緩やかな低下傾向にあり、26年以降、女性出所受刑者の構成比は、男性出所受刑者よりも低い。一方、女性出所受刑者の「配偶者」の構成比は12~15%台、「その他の親族」の構成比は9~14%台で推移しているのに対し、男性出所受刑者の「配偶者」の構成比は7~12%台、「その他の親族」の構成比は2~3%台で推移しており、女性出所受刑者の「配偶者」及び「その他の親族」の各構成比は、男性出所受刑者よりも一貫して高い。16年以降、女性出所受刑者の「父・母」、「配偶者」、「兄弟姉妹」及び「その他の親族」の各構成比の合計を見ると、53~66%台で推移しており、男性出所受刑者(40~54%台)よりも一貫して高い。