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令和5年版 犯罪白書 第3編/第1章/第5節/2

2 校内暴力

校内暴力事件の事件数及び検挙・補導人員は、事件数では昭和58年に2,125件を、検挙・補導人員では56年に1万468人を、それぞれ記録した後は大きく減少し、その後の増減を経て、平成26年以降減少し続けていたが、令和3年に増加に転じ、4年は593件(前年比1.0%増)、636人(同1.8%増)であった。検挙・補導された者の就学状況を見ると、かつては、中学生が圧倒的に多い状況が続いていたが、平成26年以降、中学生の総数に占める構成比が低下し続け、令和4年は、中学生が352人(55.3%)、小学生が203人(31.9%)、高校生が81人(12.7%)であった。中学生の検挙・補導人員は、平成26年以降減少傾向にあり、4年は、減少が始まる直前の平成25年(1,569人)と比べると約2割となった。一方、小学生の補導人員は、24年から増加傾向にあり、28年以降は高校生の検挙人員を上回っている(警察庁生活安全局の資料による。)。