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令和4年版 犯罪白書 第7編/第2章/2

2 新型コロナウイルス感染症感染者数等の推移

令和2年及び3年における新型コロナウイルス感染症の新規陽性者数、重症者数及び死亡者数を月別に見ると、7-2-2図のとおりである。

7-2-2図 新型コロナウイルス感染症感染者数等の推移(月別)
7-2-2図 新型コロナウイルス感染症感染者数等の推移(月別)
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新型コロナウイルス感染症の新規陽性者数は、令和2年1月に初めて国内で感染者が確認されて以降、徐々に増加し、同年4月(1万2,089人)に最初のピークを迎えた。その後、一旦は落ち着いたものの、同年8月(3万1,981人)に2度目のピークを迎えた後、同年11月から3年1月(15万4,700人)にかけて急増し、3度目のピークを迎えた。さらに、3年5月及び8月にも4度目及び5度目のピークを迎え、同月に至っては、この2年間において月別で最多となる新規陽性者数(56万7,572人)を記録した。

新型コロナウイルス感染症の重症者数、同感染症に罹患した者の死亡者数の各推移も、新規陽性者数の推移とほぼ同様であり、令和2年から3年までの間にそれぞれ5度のピークを迎えた。もっとも、新規陽性者数については、この間、3年8月が最多であったのに対し、重症者数は、その一月遅れとなる同年9月(4万9,880人)が最多であり、死亡者数は、同年5月(2,819人)のピーク時が最多であった。また、最多を記録した同年8月の新規陽性者数は、一つ前のピーク時である同年5月(15万3,674人)の3.7倍であったのに対し、新規陽性者数に一月遅れてピークを迎え最多となった同年9月の重症者数は一つ前のピーク時である同年5月(3万8,329人)の1.3倍であり、新規陽性者数の増加に比して重症者数の増加は鈍く、重傷者数と同様に同年9月に5度目のピークを迎えた同月の死亡者数(1,607人)は、最多を記録した同年5月の57.0%であり、同月と比べて減少した。