令和3年における少年院の出院者は1,567人であり、このうち1,560人(99.6%)が仮退院によるものであった。仮退院者の平均在院期間を出院時の矯正教育課程別に見ると、短期義務教育課程(SE)又は短期社会適応課程(SA)の対象者では147日、SE及びSA以外の対象者では379日であった(矯正統計年報による。)。
出院者の進路は、36.1%が就職決定、1.2%が進学決定、1.4%が中学校復学決定、3.4%が高等学校復学決定、0.4%が短期大学・大学・専修学校復学決定であり、40.8%が就職希望、13.1%が進学希望、1.7%が進路未定であった(法務省大臣官房司法法制部の資料による。)。
令和3年における出院者の出院時引受人別構成比を男女別に見ると、3-2-4-10図のとおりである。
少年院においては、出院者又はその保護者等から、出院者の交友関係、進路選択等について相談を求められた場合において、相当と認めるときは、少年院の職員がその相談に応じている。また、他の機関が対応をすることが適当である場合には、他の適切な機関を紹介するとともに、仮退院した者に係る相談を求められた場合には、保護観察所と連携して対応に当たっている。令和3年における出院者又はその保護者等からの相談件数は841件であり、そのうち主な相談内容の件数(重複計上による。)は、交友関係が146件、家族関係が138件、進路選択が122件であった(法務省矯正局の資料による。)。