国際連合(以下この章において「国連」という。)においては,平成4年(1992年)に経済社会理事会の下に機能委員会として設置された犯罪防止刑事司法委員会(コミッション)が,毎年会合を開いて犯罪防止及び刑事司法分野の政策決定を行っているところ,我が国は設立当初から同委員会のメンバー国に選出されており,毎年の会合において積極的に関与している。
また,犯罪防止及び刑事司法の分野における国連最大規模の国際会議である国連犯罪防止刑事司法会議(コングレス)が,この分野に関する政策の大綱の決定,意見交換等を目的として,国連の主催により,昭和30年(1955年)から5年ごとに開催されている(第7編第1章参照)。令和3年(2021年)3月7日から同月12日まで,京都において,第14回コングレス(京都コングレス)が開催された(同編第2章参照)。