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令和3年版 犯罪白書 第2編/第5章/第6節/3

3 自立準備ホーム

適当な住居の確保が困難な者について,更生保護施設だけでは定員に限界があることなどから,社会の中に更に多様な受皿を確保する方策として,「緊急的住居確保・自立支援対策」が実施されている。これは,あらかじめ保護観察所に登録した民間法人・団体等の事業者に,保護観察所が,宿泊場所の供与と自立のための生活指導(自立準備支援)のほか,必要に応じて食事の給与を委託するものである。この宿泊場所を自立準備ホームと呼ぶ。令和3年4月1日現在の登録事業者数は,447(前年同日比15(3.5%)増)となっている。制度が開始された平成23年度以降の自立準備ホームへの委託実人員の推移は,2-5-6-4図のとおりである。令和2年度の委託実人員は1,719人,委託延べ人員は12万7,567人であった。自立準備ホームには,薬物依存症リハビリテーション施設も登録されており,薬物依存のある保護観察対象者を委託するなどしているところ,同年度の同施設への委託実人員は290人,委託延べ人員は2万1,758人であった(法務省保護局の資料による。)。

2-5-6-4図 自立準備ホームへの委託実人員の推移
2-5-6-4図 自立準備ホームへの委託実人員の推移
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