家族会等は,依存症者を家族に持つ人たちが,互いに悩みを分かち合い,共有し,連携することで互いに支え合う自助的な会である。薬物依存症者の家族会は,当事者の家族が運営しており,その多くはダルク等の回復支援施設(本節5項参照)と連携を保ちながら,専門家を招いて勉強会を開催したり,家族がそれぞれの経験を語るミーティングや家族相談を行ったりと,定期的に会を催している。薬物依存症者の家族や友人等の自助グループとしては,ナラノン(Nar-Anon)が知られている。