MDMAは,MDAやMDEAと共にエクスタシーとも呼ばれ,アンフェタミン等と類似した効果があるが,セロトニンにより強く作用し,親近感,共感性等を高めるほか,幻覚作用がある。そのため,幻覚薬にも分類される。文字や絵柄の入った錠剤やカプセルの形で密売されることが多く,経口摂取又は鼻からの吸引のほか,液体に溶かして飲用する方法等により摂取される。
コカインは,コカの葉に含まれるアルカロイドである。アンフェタミン等と同様の効果があるが,局所麻酔作用及び血管収縮作用のため,局所麻酔薬として使われることがある。持続時間が短いため,短時間で繰り返し乱用される傾向がある。無色の結晶又は白色の結晶性粉末であり,鼻からの吸引又は吸煙のほか,液体に溶かして注射するなどの方法により摂取される。