令和元年における外国人の入所受刑者は,730人(前年比2.8%減)であった(矯正統計年報による。)。
外国人受刑者のうち,日本人と異なる処遇を必要とする者は,F指標受刑者として,その文化,生活習慣等に応じた処遇を行っている(2-4-3-2表参照)。F指標入所受刑者人員の推移(最近20年間)は,4-8-3-4図のとおりである。その人員は,平成17年から減少傾向にあったが,近年は400人前後で推移しており,令和元年は387人(前年比10.8%減)であった。元年におけるF指標入所受刑者を国籍別に見ると,中国が78人と最も多く,次いで,ブラジル44人,ベトナム40人の順であった(CD-ROM資料4-8参照)。罪名別に見ると,覚醒剤取締法違反が124人と最も多く,次いで,窃盗の81人であった(矯正統計年報による。)。
令和元年末現在,F指標受刑者の収容人員は,1,266人(男性1,078人,女性188人)であり,前年末比で5.7%減少した(矯正統計年報による。)。