前の項目 次の項目       目次 図表目次 年版選択

令和2年版 犯罪白書 第3編/第2章/第4節/4

4 出院者
(1)出院状況・進路

令和元年における少年院の出院者は2,065人であり,このうち2,053人(99.4%)が仮退院によるものであった。仮退院者の平均在院期間を出院時の矯正教育課程別に見ると,短期義務教育課程(SE)又は短期社会適応課程(SA)の対象者では148日,SE及びSA以外の対象者では381日であった(矯正統計年報による。)。

出院者の進路は,38.9%が就職決定,1.1%が進学決定,1.5%が中学校復学決定,2.4%が高等学校復学決定,0.5%が短期大学・大学・専修学校復学決定であり,40.8%が就職希望,13.1%が進学希望,0.7%が進路未定であった(法務省大臣官房司法法制部の資料による。)。

(2)帰住先

令和元年における出院者の出院時引受人別構成比を男女別に見ると,3-2-4-10図のとおりである。

3-2-4-10図 少年院出院者の出院時引受人別構成比(男女別)
3-2-4-10図 少年院出院者の出院時引受人別構成比(男女別)
Excel形式のファイルはこちら
(3)出院者等からの相談

少年院においては,出院者又はその保護者等から,出院者の交友関係,進路選択等について相談を求められた場合において,相当と認めるときは,少年院の職員がその相談に応じている。また,他の機関が対応をすることが適当である場合には,他の適切な機関を紹介するとともに,仮退院した者に係る相談を求められた場合には,保護観察所と連携して対応に当たっている。令和元年における出院者又はその保護者等からの相談件数は494件であり,そのうち主な相談内容の件数(重複計上による。)は,進路選択が130件,家族関係が108件,交友関係が89件であった(法務省矯正局の資料による。)。