資料を入手し得た平成10年・20年・30年における保護観察処分少年(各年中に保護観察が開始された者に限り,交通短期保護観察の対象者を除く。)及び少年院入院者の保護処分歴別構成比を男女別に見ると,5-2-5-2図のとおりである。保護観察処分少年では,いずれの年も同様の傾向を示しており,保護処分歴のない者は,男子で8割弱,女子で9割弱を占めている。他方,少年院入院者について見ると,男子で保護処分歴のない者の割合は,10年は約4割であったのに対し,20年及び30年は3割強と若干低下している。同様に,女子で保護処分歴のない者の割合は,10年は6割強であったのに対し,20年及び30年は5割強と若干低下している。