5-2-3-11図は,平成元年・15年・30年の入所受刑者のうち,再入者の再犯期間(前回の刑の執行を受けて出所した日から再入に係る罪を犯した日までの期間をいう。)別の構成比を見たものである。いずれの年でも同様の傾向が認められ,再入者のうち,前刑出所日から2年未満で再犯に至った者が6割前後を占めている。30年では,出所から1年未満で再犯に至った者は36.8%であり,3月未満というごく短期間で再犯に至った者も10.3%いる。また,再入者のうち,前回の刑において一部執行猶予者で仮釈放となった者は31人,実刑部分の刑期終了により出所した者は14人であり,そのうち出所から1年未満で再犯に至った者は,それぞれ29人,11人であった(矯正統計年報による。)。
なお,再入者の再犯期間別人員(前刑罪名別)については,CD-ROM資料5-3参照。