刑法犯により検挙された者のうち,再犯者(前に道路交通法違反を除く犯罪により検挙されたことがあり,再び検挙された者をいう。以下この項において同じ。)の人員及び再犯者率(刑法犯検挙人員に占める再犯者の人員の比率をいう。以下この項において同じ。)の推移(平成元年以降)は,5-2-1-1図のとおりである(再非行少年については,本章第5節1項参照)。平成期においては,再犯者の人員は,元年から7年まで増減を繰り返した後,8年(8万1,776人)を境に増加し続けていたが,18年(14万9,164人)をピークとして,その後は漸減状態にあり,30年は18年と比べて32.6%減であった。他方,初犯者の人員は,元年から11年まで増減を繰り返した後,12年(20万5,645人)を境に増加し続けていたが,16年(25万30人)をピークとして,その後は減少し続けており,30年は16年と比べて57.8%減であった。再犯者の人員が減少に転じた後も,それを上回るペースで初犯者の人員も減少し続けているため,再犯者率は9年以降一貫して上昇し続け,30年は平成期で最も高い48.8%であった(CD-ROM参照)。