外国人の少年院入院者の人員の推移(平成元年以降)を見ると,4-9-4-2図のとおりである。7年から増加していたものの,14年(153人)をピークに24年にかけて減少傾向となり,その後は増減を繰り返しながらもほぼ横ばいで推移し,30年は65人(前年比14.0%増)であった。
少年院では,日本人と異なる処遇上の配慮を要する外国人少年を,社会適応課程Ⅲ(A3)又は社会適応課程Ⅴ(A5)に編入し,日本の文化,生活習慣等の理解を深めるとともに,健全な社会人として必要な意識,態度を養うための各種指導を行っている(3-2-4-10表参照)。
外国人の保護観察処分少年(交通短期保護観察の対象者を除く。)及び少年院仮退院者の保護観察開始人員は,平成元年では314人(保護観察処分少年258人,少年院仮退院者56人),15年では528人(保護観察処分少年409人,少年院仮退院者119人),30年では234人(保護観察処分少年176人,少年院仮退院者58人)であった(保護統計年報による。CD-ROM資料4-11参照)。
外国人少年(永住者及び特別永住者を除く。)の保護観察係属人員は,統計の存在する平成10年末現在では保護観察処分少年150人,少年院仮退院者26人,20年末現在では保護観察処分少年201人,少年院仮退院者66人,30年末現在では保護観察処分少年121人,少年院仮退院者43人であった(法務省保護局の資料による。)。