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令和元年版 犯罪白書 第3編/第1章/第2節/2

2 被疑事件の受理

平成30年における検察庁新規受理人員の総数は,98万4,819人であり,前年より7万508人(6.7%)減少した。検察庁新規受理人員の総数は,13年の220万6,980人が平成期における最多であり,18年まで200万人を超えていたが,その後漸減している。うち刑法犯は,元年から7年まで減少し続け,8年から増加傾向に転じたが,18年の37万4,424人をピークに,19年以降,再び減少し続けており,30年は21万1人(前年比3.2%減)であった。過失運転致死傷等は,元年から16年までは増加傾向にあったものの,同年の90万3,585人をピークに17年以降は減少し続けており,30年は41万9,395人(同9.0%減)であった。特別法犯は,2年の130万7,940人をピークとして,元年から11年までは増減を繰り返していたが,12年以降,減少し続けており,30年は35万5,423人(同5.8%減)であった(CD-ROM資料3-1参照)。

3-1-2-1図は,検察庁新規受理人員の罪種別構成比を平成元年・15年・30年について見たものである。元年・15年は,過失運転致死傷等及び道交違反が受理人員の約8割を占め,30年においても約7割を占めている。道交違反の割合は低下しており,15年・30年は道交違反が過失運転致死傷等を下回っている。

なお,交通関係法令の変遷については,第1編第1章第2節1項参照。

3-1-2-1図 検察庁新規受理人員の罪種別構成比
3-1-2-1図 検察庁新規受理人員の罪種別構成比
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検察庁新規受理人員(過失運転致死傷等及び道交違反を除く。)のうち,検察官が自ら認知し,又は告訴・告発を受けたのは,平成元年は4,744人,15年は7,089人だったのに対し,30年は4,830人であった(検察統計年報による。)。