校内暴力事件の事件数及び検挙・補導人員は,事件数では昭和58年に2,125件を,検挙・補導人員では56年に1万468人を,それぞれ記録した後,平成期に入っても減少傾向が続き,平成8年には448件,897人にまで減少した。15年からは増加傾向にあったが,26年から減少に転じ,30年は668件(前年比6.8%減),724人(同7.9%減)であった。検挙・補導された者の就学状況を見ると,例年,中学生が圧倒的に多い状況が続いていたが,30年は,中学生が464人(64.1%),小学生が150人(20.7%),高校生が110人(15.2%)であった。中学生は,26年以降減少が続いており,25年(1,569人)と比べると30年は3分の1以下となった一方で,小学生は,24年から増加傾向にあり,28年以降は高校生を上回っている(警察庁生活安全局の資料による。)。