平成20年版犯罪白書の特集では,高齢犯罪者特有の心身や社会生活能力の問題点等,自立した生活を送ることの難しさを踏まえた福祉的支援を拡充することを主な課題として指摘した。その後の10年間で,以下のとおり,高齢犯罪者の特性を踏まえた福祉的支援の施策が導入され,その成果が積み重ねられていることは一定の前進であるが,更なる課題も認められる。