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平成30年版 犯罪白書 第7編/第6章/第1節/4

4 高い再犯者率と短い再犯期間

近年の高齢者の刑法犯検挙人員における再犯者率は,非高齢者よりも高く,65〜69歳の者,70歳以上の者のいずれにおいても5割を超えており,特に70歳以上の者の再犯者率の上昇は,非高齢者よりも急激である。

高齢出所受刑者の5年以内再入率は非高齢者と同程度であるが,2年以内再入率は,過去10年間,非高齢者と比べて一貫して高く,加えて,高齢の再入者では,出所から再犯までの期間が短い者の割合が高いことから,出所後早期の対応が重要である。刑事司法機関が高齢犯罪者対策を進める中,高齢出所受刑者の2年以内再入率は過去10年間低下傾向にある。