特殊詐欺(特殊詐欺の詳細については,第1編第1章第2節3項(4)参照)について,高齢者が被害者となったものの認知件数及び高齢被害者率(認知件数総数(被害者が法人・団体等であるものを含む。)に占める高齢被害者に係る件数の比率をいう。以下この項において同じ。)の推移を見ると,7-3-7-3図のとおりである。
高齢者が被害者となった特殊詐欺の認知件数は,過去5年間にわたって増加し続け,平成29年は1万3,196件(25年比42.0%増)であった。29年における70歳以上の女性が被害者となった特殊詐欺の認知件数は,特殊詐欺全体の50.4%と過半数を占めており,70歳以上の男性(12.5%)と比べて顕著に高い(警察庁刑事局の資料による。)。
また,特殊詐欺の高齢被害者率は,過去5年間にわたり一貫して7割を超えている。