6-1-1-1図は,人が被害者となった刑法犯の認知件数及び男女別の被害発生率(人口10万人当たりの認知件数をいう。以下この章において同じ。)の推移(最近10年間)を見たものである。平成29年の認知件数及び被害発生率は,いずれも20年と比べて減少・低下しており,共に約2分の1以下である。また,男性の被害発生率は,いずれの年も女性の2倍以上である(CD-ROM参照)。
6-1-1-2表は,平成29年における,人が被害者となった刑法犯の認知件数を主な罪名別に見るとともに,これを主たる被害者の年齢層別に見たものである。年齢層別に見ると,20歳代の被害者に係る件数(総数(この表に掲げた主な罪名の犯罪によって人が被害者となった認知件数の合計をいう。以下この節において同じ。)の20.3%)が最も多い。総数に占める高齢者の割合は,14.6%であるものの,罪名別では詐欺において高い(45.2%)。また,女性被害者の割合が最も高いのは,65歳以上であり,特に,性犯罪被害以外では,詐欺の高齢被害者に占める女性被害者の比率(74.4%)が最も高い(高齢者の犯罪被害については,第7編第3章第7節参照)。