平成29年における少年院の出院者は2,475人であり,このうち2,469人(99.8%)が仮退院によるものであった。仮退院者の平均在院期間を出院時の矯正教育課程別に見ると,短期義務教育課程(SE)又は短期社会適応課程(SA)の対象者では147日,SE及びSA以外の対象者では388日であった(矯正統計年報による。)。
出院者の進路は,34.9%が就職決定,4.3%が高等学校復学決定,2.1%が中学校復学決定であり,41.5%が就職希望,13.8%が進学希望,1.1%が進路未定であった(法務省大臣官房司法法制部の資料による。)。
平成29年における出院者の出院時引受人別構成比を男女別に見ると,3-2-4-10図のとおりである。
少年院では,出院者又はその保護者等から,出院者の交友関係,進路選択等について相談を求められた場合において,相当と認めるときは,少年院の職員がその相談に応じている。また,他の機関が対応をすることが適当である場合には,他の適切な機関を紹介するとともに,仮退院した者に係る相談を求められた場合には,保護観察所と連携して対応に当たっている。平成29年における出院者又はその保護者等からの相談件数は558件であり,そのうち主な相談内容の件数(重複計上による。)は,交友関係が84件,進路選択が151件,家族関係が113件であった(法務省矯正局の資料による。)。