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平成29年版 犯罪白書 第4編/第9章/第3節/2

2 裁判

平成28年における外国人事件(外国人が被告人となった事件)の通常第一審での有罪人員は,3,509人(前年比2.6%減)であり,有罪人員総数に占める比率は6.1%であった(司法統計年報による。)。

平成28年における被告人通訳事件(被告人に通訳・翻訳人の付いた外国人事件をいう。以下この項において同じ。)の終局人員は,2,654人(前年比2.2%減)であった。通訳言語は40に及び,内訳を見ると,中国語758人(28.6%),ベトナム語548人(20.6%),ポルトガル語242人(9.1%),タガログ語236人(8.9%),英語174人(6.6%),スペイン語147人(5.5%),韓国・朝鮮語138人(5.2%),タイ語126人(4.7%)の順であった。

平成28年における被告人通訳事件の通常第一審での有罪人員(懲役・禁錮に限る。)は,2,452人(前年比3.3%減)であり,全部執行猶予率は,全罪名では85.6%,入管法違反を除くと82.2%であった(最高裁判所事務総局の資料による。)。なお,同年における被告人通訳事件で,一部執行猶予付判決の言渡しを受けた人員は1人であった(CD-ROM資料4-11参照)。