4-7-2-8図は,女性の保護観察開始人員及び女性比の推移(最近20年間)を,保護観察の種別ごとに見たものである。保護観察処分少年(交通短期保護観察の対象者を除く。)及び少年院仮退院者の人員は,平成15年から減少傾向にあり,いずれの女子比も近年は低下傾向にある。一方,仮釈放者の人員は,20年まで増加傾向にあり,その後おおむね横ばいで推移しており,28年の女性比(12.1%)は9年(6.1%)の約2倍であった。保護観察付全部執行猶予者の人員は,12年をピークとして増減を経た後,20年以降は500人前後で推移しているが,女性比は上昇傾向にある。28年の女性の保護観察開始人員には,保護観察付一部執行猶予者はいなかった。
なお,女性の仮釈放率は,平成28年は,73.0%であり,9年(79.4%)と比べると6.5pt低下しているが,男性の仮釈放率(28年は56.3%)と比べて,相当高い(2-5-1-1図CD-ROM参照)。