少年鑑別所の入所者(観護措置(少年鑑別所送致),勾留に代わる観護措置又はその他の事由(勾留,引致,少年院在院者の鑑別のための収容等)により入所した者をいい,矯正統計年報における「新収容(人員)」に相当する。)の人員(男女別)及び女子比の推移(最近20年間)は,3-2-3-1図のとおりである。その人員は,平成8年から増加し,15年に昭和45年以降最多を記録したが,その後,13年連続で減少している(CD-ROM資料3-11参照)。平成28年におけるその人員の内訳は,観護措置による者が86.9%,勾留に代わる観護措置による者が8.2%であった(矯正統計年報による。)。
3-2-3-2図は,少年鑑別所の被収容者の年齢層別構成比の推移(最近20年間)を男女別に見たものである。男子は,平成16年以降,中間少年の構成比が最も高かったが,27年以降は年長少年の構成比が最も高くなっており,28年は,年長少年,中間少年,年少少年の順であった。女子は,男子と比べて,年少少年の構成比が高く,年長少年の構成比が低い。
3-2-3-3図は,平成28年における被収容者の非行名別構成比を男女別に見るとともに,これを年齢層別に見たものである。男子は,全ての年齢層で窃盗の構成比が最も高い。女子は,男子と比べて,ぐ犯及び覚せい剤取締法違反の構成比が高く,年齢層が上がるにつれて,ぐ犯の構成比が低くなり,覚せい剤取締法違反の構成比が高くなっている。
平成28年における少年鑑別所の退所者の退所事由別構成比は,3-2-3-4図のとおりである。