この節でいう「強姦」とは,UN-CTSの調査票における「Rape」をいい,相手からの有効な同意のない性交と定義され,被害者の性別は限定されていない。
我が国における「強姦」の発生件数としては,強姦(刑法177条),準強姦(同法178条2項)及び集団強姦(同法178条の2)について,これらの致死傷事件(同法181条2項及び3項)及び未遂を含めた認知件数が計上されている。
各国における「強姦」の発生件数及び発生率の推移(平成26年(2014年)までの最近5年間)を見ると,1-3-4-1表のとおりである。
なお,強姦については,一般に暗数が多い罪種とされているため,発生件数の統計のみによる比較には一定の制約があることに留意する必要がある。