平成27年における外国人の入所受刑者は,893人(前年比6.3%増)であった(矯正統計年報による。)。
外国人受刑者のうち,日本人と異なる処遇を必要とする者は,F指標受刑者として,その文化及び生活習慣等に応じた処遇を行っている(2-4-2-2表参照)。F指標入所受刑者人員の推移(最近20年間)は,4-8-3-4図のとおりである。その人員は,平成17年から毎年減少していたが,27年は478人であり,前年より55人(13.0%)増加した。同年におけるF指標入所受刑者を国籍等別に見ると,中国103人,ブラジル68人,ベトナム50人の順であった(CD-ROM資料4-12参照)。罪名別に見ると,覚せい剤取締法違反が169人と最も多く,次いで窃盗の139人であった(矯正統計年報による。)。
平成27年末現在,F指標受刑者の収容人員は,1,593人(男性1,390人,女性203人)であり,前年末比で7.8%減少した(矯正統計年報による。)。