4-5-1-1図は,一般刑法犯について,年齢層別の検挙人員の推移(最近20年間)を見たものである。高齢者の検挙人員は,他の年齢層と異なり,平成8年以降増加が著しかったが,19年からはおおむね横ばいで推移し,26年は4万7,252人(前年比2.2%増)となったものの,7年の検挙人員の約4倍であり,成人の他の年齢層と比較して最も多かった。
4-5-1-2図は,年齢層別に一般刑法犯検挙人員の人口比の推移(最近20年間)を見たものである。高齢者の検挙人員の人口比は,平成26年は7年の約2.3倍であるが,他の年齢層よりは相対的に低く,20歳代と比べると半分以下である。
4-5-1-3図は,平成26年における高齢者の一般刑法犯検挙人員の罪名別構成比を男女別に見たものである。総数と比べて,高齢者では窃盗の割合が高いが,特に女子では,約9割が窃盗であり,しかも万引きによる者の割合が約8割と際立って高い。
4-5-1-4図は,高齢者の検挙人員の推移(最近20年間)を罪名別に見たものである。高齢者の一般刑法犯検挙人員の大半を占める窃盗は,平成24年まで著しく増加し,25年に減少したものの,26年は再び増加(前年比1.3%増)し,7年の約4.4倍であった。さらに粗暴犯である傷害及び暴行も著しく増加しており,重大事犯である殺人及び強盗も増加傾向にある。