4-1-3-1図は,入所受刑者人員のうち,再入者の人員及び再入者率(入所受刑者人員に占める再入者の人員の比率をいう。以下この項において同じ。)の推移(最近20年間)を見たものである。再入者の人員は,平成11年から毎年増加した後,18年をピークにその後は減少傾向にあり,26年は1万2,974人(前年比3.2%減)であった。再入者率は,16年から毎年上昇し続けており,26年は59.3%であった。
女子について見ると,再入者の人員は,平成11年以降増加傾向にあり,26年は996人であった。同年における再入者率は,46.9%であり,男子と比べて低いが,17年からは毎年上昇し続けている(罪名別・男女別の再入者の人員については,CD-ROM資料4-1参照)。
4-1-3-2図は,平成26年における入所受刑者の入所度数別の構成比(総数・男女別)を見たものである。入所受刑者全体では入所度数が2度以上の者(再入者)が6割近くを占めるとともに,5度以上の者も2割を超えている。女子では,入所度数が1度の者(初入者)が5割を超えており,3度以上の者の割合は入所受刑者全体に比べて低く,5度以上の者は,8.0%であった(罪名別・入所度数別の入所受刑者の人員については,CD-ROM資料4-2参照)。
4-1-3-3図は,平成26年における入所受刑者の保護処分歴別構成比を初入者・再入者別に見るとともに,これを年齢層別に見たものである。保護処分の中では,少年院送致歴のある者の割合が高く,その傾向は再入者において顕著である。年齢層別に見ると,保護処分歴のある者の割合は,初入者,再入者共に若い年齢層の者ほど高い。いずれの年齢層においても,再入者は,初入者と比べて保護処分歴のある者の割合が高く,特に29歳以下では約6割の者に保護処分歴がある。
なお,再入者の再犯期間別人員(前刑罪名別)については,CD-ROM資料4-3参照。