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平成27年版 犯罪白書 第1編/第3章/第3節/2

2 ネットワーク利用犯罪

ネットワーク利用犯罪(インターネットを利用した詐欺や児童ポルノに係る犯罪等のコンピュータ・ネットワークを利用した犯罪)の検挙件数の推移(最近5年間)は,1-3-3-3表のとおりである。ネットワーク利用犯罪の検挙件数は,平成22年から増加し続けている(CD-ROM参照)。

罪名別に見ると,詐欺の検挙件数は,平成22年以降増減を繰り返している。26年は,詐欺のうち,インターネット・オークションを利用した詐欺の占める比率が,33.6%であり,前年(16.5%)より大きく上昇した。26年の脅迫の検挙件数は,313件(前年比65.6%増)であり,5年間で約4.7倍増加した(警察庁生活安全局の資料による。)。

性的な犯罪のうち,児童ポルノに係る犯罪の検挙件数は,平成20年から増加し続けており,26年は19年の6.5倍であった。わいせつ物頒布等の検挙件数は,22年から増加傾向にあり,26年は21年の6倍であった(CD-ROM参照)。

なお,平成23年6月の刑法の一部改正(平成23年法律第74号。同年7月14日施行)により,わいせつ物頒布等の罪の処罰対象が拡充(わいせつな電磁的記録の電気通信の送信による頒布行為等の処罰)された。

1-3-3-3表 ネットワーク利用犯罪 検挙件数の推移
1-3-3-3表 ネットワーク利用犯罪 検挙件数の推移
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