5-1-6-2図は,児童虐待に係る事件(児童虐待の防止等に関する法律(平成12年法律第82号)にいう児童虐待の行為(保護者によるその監護する18歳未満の児童に対する虐待の行為)が刑法犯等として検挙された事件をいう。以下この項において同じ。)の罪名別の検挙件数及び検挙人員総数の推移(最近10年間)を見たものである。検挙件数・人員共に,総数で顕著な増加傾向にあったが,平成25年は若干減少した。
5-1-6-3表は,平成25年における児童虐待に係る事件の検挙人員について,被害者と加害者との関係(加害者の立場)別に見るとともに,これを罪名別に見たものである。総数では,父親等によるものが371人(77.0%)と多いが,殺人及び保護責任者遺棄では,母親等によるものがそれぞれ21人(65.6%),12人(60.0%)と多い。また,実父による犯行が180人,実母による犯行が101人であり,実親による犯行が総数の約6割を占めている。