4-5-1-1図は,一般刑法犯について,年齢層別の検挙人員の推移(最近20年間)を見たものである。高齢者の検挙人員は,他の年齢層と異なり,平成8年以降増加傾向が著しかったが,25年は減少し4万6,243人(前年比4.8%減)であったものの,6年の検挙人員の約4倍であり,成人の他の年齢層と比較して最も多かった。
4-5-1-2図は,年齢層別に一般刑法犯検挙人員の人口比の推移(最近20年間)を見たものである。高齢者の検挙人員の人口比は,他の年齢層より相対的に低いが,他の年齢層と比べて上昇が著しく,平成25年は6年の約2倍であった。
4-5-1-3図は,平成25年における高齢者の一般刑法犯検挙人員の罪名別構成比を男女別に見たものである。一般刑法犯全体と比べて,高齢者では窃盗の割合が高いが,特に女子では,約9割が窃盗であり,しかも万引きによる者の割合が約8割と際立って高い。
4-5-1-4図は,高齢者の検挙人員の推移(最近20年間)を罪名別に見たものである。高齢者の一般刑法犯検挙人員の大半を占める窃盗は,平成24年まで著しく増加し,25年は減少したものの(前年比4.5%減),6年の約4.5倍であった。さらに粗暴犯である傷害及び暴行も著しく増加しており,重大事犯である殺人及び強盗も増加傾向にある。