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平成26年版 犯罪白書 第2編/第4章/第1節/2

2 刑事施設の収容率

刑事施設の収容率(年末収容人員の収容定員に対する比率)の推移(最近20年間。ただし,女子は最近10年間)は,2-4-1-2図のとおりである。収容率は,平成5年から14年にかけて大幅に上昇したが,17年から毎年低下し続けている(CD-ROM参照)。25年末現在において,収容定員が9万536人(このうち既決の収容定員は7万2,381人)であるところ,収容率は69.6%(既決77.5%,未決37.8%)であり,収容人員が収容定員を超えている刑事施設(本所に限る。)は,77庁中4庁であった(法務省矯正局の資料による。)。女子について見ると,収容率は19年以降おおむね横ばいであったが,23年以降は収容棟の増設(加古川刑務所,北九州医療刑務所及び美祢社会復帰促進センター)による女子受刑者定員の拡大がなされたこともあって,低下している。25年末現在においては,女子の収容定員が6,100人(このうち既決の収容定員は4,527人)であるところ,その収容率は82.9%(既決98.7%,未決37.6%)であった。

また,刑事施設の職員一人当たりの被収容者負担率(刑事施設全体の一日平均収容人員を職員定員で除した数値)は,平成10年の3.04から18年には4.48まで上昇した後,25年は3.31まで低下した。女子の刑事施設(栃木,笠松,和歌山,岩国及び麓の各刑務所並びに札幌及び福島の各刑務支所に限る。)の同負担率は3.36であった(矯正統計年報及び法務省矯正局の資料による。)。

2-4-1-2図 刑事施設の収容率の推移(総数・女子)
2-4-1-2図 刑事施設の収容率の推移(総数・女子)
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