平成24年における少年保護事件(ぐ犯,道交違反,車両運転による業務上(重)過失致死傷,自動車運転過失致死傷,危険運転致死傷及び簡易送致の各事件を除く。)について,家庭裁判所終局処理人員の処理区分別構成比を男女別に見ると,6-3-2-1図<1>のとおりである。女子の場合,審判不開始となったものの割合が5割以上を占めており,男子に比べて高い。また,少年院送致となったものの割合は,女子は男子の約半分であった(なお,ぐ犯の家庭裁判所終局処理人員の女子比については,3-1-3-1図参照)。
同年における少年保護事件のうち,主な罪名である覚せい剤取締法違反と窃盗について,処理区分別構成比を男女別に見ると,6-3-2-1図<2>及び<3>のとおりである。覚せい剤取締法違反では,保護観察となった者の割合が,女子は38.5%と男子に比べて高いが,刑事処分相当により検察官送致となった者の割合は,男子が15.6%であったのに対し,女子はいなかった。窃盗では,男女共に,審判不開始となった者の割合が高いが,女子は,約6割を占めており,男子(5割弱)に比べて高かった。また,少年院送致となった者の割合は,女子は,1.4%であり,男子(6.1%)に比べて顕著に低かった。