4-4-2-2図は,高齢者の入所受刑者人員の推移(最近20年間)を入所度数別に見たものである。その人員は,最近20年間,ほぼ一貫して増加し,平成5年と比べて5.6倍に激増しており,入所受刑者総数に占める高齢者の比率(高齢者率)もほぼ一貫して上昇している。また,高齢者は,入所受刑者全体と比べて,再入者の割合が高い(4-1-3-1図参照)。
4-4-2-3図は,平成24年における高齢者の入所受刑者人員の罪名別構成比を男女別に見たものである。全高齢者では,窃盗の構成比が最も高く,次いで,詐欺,覚せい剤取締法違反の順である。女子では,窃盗の占める比率が約8割と特に高い。
なお,高齢受刑者に対する福祉的支援については,第2編第4章第2節4項参照。