少年鑑別所の入所者(観護措置,勾留に代わる観護措置又はその他の事由(勾留,引致等)により入所した者をいい,矯正統計年報における「新収容(人員)」に相当する。)の人員の推移(昭和24年以降)は,3-2-3-1図のとおりである。その人員は,平成8年から増加し,15年に昭和45年以降最多を記録したが,その後,8年連続で減少している(CD-ROM資料3-11参照)。平成23年におけるその人員の内訳は,観護措置による者が85.1%,勾留に代わる観護措置による者が10.4%であった(矯正統計年報による。)。
3-2-3-2図は,少年鑑別所の被収容者の年齢層別構成比の推移(最近20年間)を男女別に見たものである。男子は,年少少年の構成比がおおむね上昇する傾向にある一方,年長少年の構成比は低下する傾向にある。女子は,男子と比べ,低年齢で収容される者の構成比が高い。
3-2-3-3図は,平成23年における被収容者の非行名別構成比を,男女別・年齢層別に見たものである。男子は,全ての年齢層で窃盗の構成比が最も高く,そのほか,傷害・暴行,道路交通法違反,恐喝等が高く,覚せい剤取締法違反の構成比は顕著に低い(最も構成比の高い年長少年で1.5%)。女子は,年齢層が上がるにつれて,ぐ犯及び傷害・暴行の構成比が低下し,覚せい剤取締法違反の構成比が上昇している。
平成23年における少年鑑別所の退所者の退所事由別構成比は,3-2-3-4図のとおりである。