7-2-3-5図は,若年入所受刑者及び入所受刑者全体(ともに懲役受刑者及び禁錮受刑者に限る。以下この項において同じ。)について,初入・再入別に,刑期別構成比の推移(平成8年以降)を見たものである。
初入者については,若年入所受刑者では平成8年以降16年まで刑の長期化傾向が続いていたが,17年以降はおおむね横ばいとなっており,入所受刑者全体もほぼ同様の傾向を示しているが,若年入所受刑者の方が刑期が長い者の割合が若干高い。
再入者を見ると,若年入所受刑者では構成比の変化は余り見られず,入所受刑者全体もほぼ同様の傾向を示しているが,若年入所受刑者の方が刑期が短い者の割合がかなり高い。
平成22年においては,若年入所受刑者の再入者は,刑期2年以下の者が70.6%を占めており,若年入所受刑者の初入者(52.1%)と比べても,入所受刑者全体の再入者(58.8%)と比べても,刑期が短い者の割合が高い(短期刑の言渡しを受けた者のうち,若年入所受刑者の再入者については,前刑の執行終了日から裁判時までの期間が短い者の割合が多いため,執行猶予が付されない者が多いと考えられる。)。