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第3節 財産犯による被害

強盗,窃盗,詐欺,恐喝,横領及び遺失物等横領(被害者が法人その他の団体である場合を含む。以下この節において「財産犯」と総称する。)について,認知件数(被害がない場合を含む。以下この節において同じ。)及び被害額の推移(最近10年間)を見ると,5-1-3-1表のとおりである。認知件数及び被害総額は,平成14年まで増加していたが,15年から減少している。22年における被害総額は,約1,693億円(現金被害は約728億円)である。これを罪名別に見ると,窃盗によるものが財産犯による被害総額全体の66.0%を占め,次いで,詐欺によるものが24.0%,横領によるものが8.3%であった。現金被害額は,16年以降,詐欺によるものが最も多く,22年は財産犯による現金被害総額の50.3%を占めている。


5-1-3-1表 財産犯 認知件数・被害額(罪名別)の推移
5-1-3-1表 財産犯 認知件数・被害額(罪名別)の推移

平成22年における窃盗による現金被害額を窃盗の手口別に見ると,侵入窃盗によるものが約128億7,000万円,非侵入窃盗によるものが約97億2,000万円,乗り物盗によるものが約1億2,000万円であった(警察庁の統計による。)。