4-4-2-4図は,高齢者について,仮釈放者及び保護観察付執行猶予者の保護観察開始人員並びに仮釈放率の推移(最近10年間)を見たものである。保護観察開始人員は,仮釈放者と保護観察付執行猶予者のいずれでも,近年,増加傾向にあったが,平成22年における保護観察付執行猶予者は,前年よりも35人(15.0%)減少した。高齢者の仮釈放率は,出所受刑者全体の仮釈放率(約49〜57%)と比べて低い。これは,高齢者では,引受人がいないなど,釈放後の帰住先が確保できない者が多いことなどによると考えられる。