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2 刑事施設の収容率

刑事施設の収容率(年末収容人員の収容定員に対する比率)の推移(最近20年間)は,2-4-1-2図のとおりである。収容率は,平成5年から14年に大幅に上昇したが,17年から毎年低下し続けている。22年末現在において,収容定員が9万182人(このうち既決の収容定員は7万2,129人)であるところ,収容率は80.9%(既決90.0%,未決44.8%)であり,収容人員が収容定員を超えている刑事施設(本所に限る。)は,77施設中13施設(16.9%)であった(法務省矯正局の資料による。)。なお,女子について見ると,収容率は19年以降おおむね横ばいを続けている。22年末現在において,女子の収容定員が5,464人(このうち既決の収容定員は3,921人)であるところ,その収容率は97.8%(既決120.3%,未決40.5%)であり,既決については収容定員を約2割上回る状態が続いている。


2-4-1-2図 刑事施設の収容率の推移(総数・女子別)
2-4-1-2図 刑事施設の収容率の推移(総数・女子別)

また,刑事施設の職員一人当たりの被収容者負担率(刑事施設全体の一日平均収容人員を職員定員で除した数値)は,平成10年の3.04から18年には4.48まで上昇し,22年も3.88と高い水準にある。なお,女子施設(美祢社会復帰促進センターを除く。)の同負担率は4.86であり,より高水準にある(法務省矯正局の資料による。)。