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平成22年版 犯罪白書 第1編/第3章/第2節/2

2 経済犯罪

強制執行妨害競売入札妨害談合及び破産法(平成16年法律第75号。平成16年12月以前は,同法による廃止前の大正11年法律第71号)違反について,検察庁新規受理人員の推移(最近20年間)を見ると,1‐3‐2‐4図のとおりである。競売入札妨害(談合を含む。)による受理人員は,平成6年から9年にかけて急増し,それ以降高い水準にあったが,21年は,193人と前年と比べ51.9%減少し,7年とほぼ同程度であった。

1‐3‐2‐4図  強制執行妨害等 検察庁新規受理人員の推移

強制執行妨害,競売入札妨害,談合及び破産法違反の起訴・不起訴の人員(最近5年間)は,1‐3‐2‐5表のとおりである。

平成21年における起訴の内訳を見ると,競売入札妨害7人,談合43人が略式命令請求であったほかは,すべて公判請求であった(検察統計年報による。)。

1‐3‐2‐5表  強制執行妨害等 起訴・不起訴人員

商法(平成17年法律第87号による改正前の明治32年法律第48号)・会社法(平成17年法律第86号。平成18年5月1日施行),独占禁止法及び金融商品取引法(昭和23年法律第25号。平成19年9月30日前の題名は「証券取引法」)の各違反の検察庁新規受理人員の推移(最近20年間)は,1‐3‐2‐6図のとおりである。

1‐3‐2‐6図  商法・会社法違反等 検察庁新規受理人員の推移

平成21年度における証券取引等監視委員会による金融商品取引法違反の告発は,17件・46人(法人を含む。)であった。その内訳は,「インサイダー(内部者)取引」7件・13人,「相場操縦」3件・13人,「虚偽有価証券報告書等提出」4件・10人,「風説の流布・偽計,暴行・脅迫」3件・10人であった(証券取引等監視委員会の資料による。)。公正取引委員会による独占禁止法違反の告発はなかった(公正取引委員会の資料による。)。

商法・会社法,独占禁止法及び金融商品取引法(証券取引法)の各違反の起訴・不起訴の人員(最近5年間)は,1‐3‐2‐7表のとおりである。

平成21年における起訴の内訳を見ると,金融商品取引法違反2人が略式命令請求であったほかは,すべて公判請求であった(検察統計年報による。)。

1‐3‐2‐7表 商法・会社法違反等 起訴・不起訴人員