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 平成21年版 犯罪白書 第1編/第1章/第2節/1 

第2節 一般刑法犯

1 窃盗

 窃盗は,一般刑法犯の認知件数の75.5%(平成20年)を占めるが,その認知件数,検挙件数及び検挙率の推移(最近30年間)を見ると,1-1-2-1図のとおりである。

1-1-2-1図 窃盗 認知件数・検挙件数・検挙率の推移

 窃盗は,平成7年から13年まで,認知件数の増加,検挙率の低下という状況にあったが,14年からは検挙率が上昇に転じ,15年からは認知件数も減少に転じるなど,状況の悪化に歯止めが掛かっている。
 すなわち,認知件数は,平成14年に237万7,488件と戦後最多を記録した後,減少に転じ,その後も減少し続け,20年は,137万2,840件であり,14年と比べ,100万4,648件(42.3%)の減少となった。20年の検挙件数は,37万9,839件(前年比1万5,404件(3.9%)減),検挙人員は,17万4,738人(同5,708人(3.2%)減)であるが,検挙率は,14年以降,上昇し続け,20年は27.7%であり,戦後最低であった13年と比べ,12.0pの上昇となった。
 平成20年における窃盗の認知件数の手口別構成比を見ると,1-1-2-2図のとおりである。

1-1-2-2図 窃盗 認知件数の手口別構成比

 窃盗の手口別に,認知件数の推移(最近30年間)を見ると,1-1-2-3図のとおりである。

1-1-2-3図 窃盗 認知件数の推移(手口別)