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1 特別調査等から見た最近の高齢犯罪者の特徴 そして,第3章第2節で紹介した特別調査の結果から判明したように,東京地方検察庁及び東京区検察庁が平成19年に事件を受理した高齢犯罪者全体に係る属性に関する分析において,高齢犯罪者には,高齢に達する以前から犯罪を繰り返し,高齢の域に達して更に犯罪を行った者が相当数おり,実刑に処せられ受刑した経験を持つ者(「受刑歴あり群」)が,調査対象全体の3人に1人の割合でいるなど,犯罪性の進んだ者が少なくないことなどがうかがわれた。一方で,高齢になって初めて犯罪を行った者(「高齢初発群」)が調査対象全体の4人に1人の割合でいた。 高齢犯罪者がこのように増加している理由は何であろうか。 |