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 平成20年版 犯罪白書 第5編/第1章/第1節/3 

3 財産上の被害

 財産犯(強盗,恐喝,窃盗,詐欺,横領及び遺失物等横領をいう。以下,本節において同じ。)の認知件数及び被害額(被害者が法人その他の団体である場合を含む。)(最近10年間)は,5-1-1-3表のとおりである。

5-1-1-3表 財産犯の認知件数・被害額

 最近10年間の推移を見ると,財産犯の認知件数及び被害総額は,平成14年まで増加傾向にあったが,15年以降減少している。19年の被害額を罪名別に見ると,窃盗によるものが被害総額全体の63.1%を占め,次いで,詐欺によるものが29.4%,横領によるものが4.9%であった。現金被害額を見ると,16年に詐欺によるものが急増し,19年は現金被害総額の58.9%を占めている。
 平成19年における窃盗による現金被害の総額を種類別に見ると,侵入窃盗によるものが約170億1,000万円,非侵入窃盗によるものが約146億8,000万円,乗り物盗によるものが約1億8,000万円であった(警察庁の統計による。)。